◆きっかけは駐車場所の違和感
静岡県警・地村美貴警部補。2021年9月、同僚2人と静岡県藤枝市のパーキングエリアをパトロール中、1台の軽自動車に目が留まった。
「乗用車用に何台か空きスペースがあったんですけど、大型専用に止まっていた車になります」(県警 自動車警ら隊・地村警部補)
日曜日の深夜にもかかわらず他県ナンバーでレンタカー、気になって声をかけると…。
「男性1人が仮眠している状態で声をかけたときに、すごく動揺しているように見えたので何かあるんじゃないかと3人感じました」(地村警部補)
車内を調べるとトランクの中からのこぎり、後部座席からは望遠レンズの付いたカメラが見つかった。いずれも盗撮に使われた道具で、男はまさに犯行を終え帰宅する途中だった。
この職務質問がきっかけとなり、警察は捜査を開始。
約2ヶ月後 遠く離れた山林の中から、露天風呂で入浴中の女性を盗撮したとして男3人を逮捕した。その後、9月末までにこのグループの犯行に関与した疑いで9人が検挙されている。
「警察官が3人ともおかしいなと思う気持ちを信じてよかった。被害者の方が救われ、声をかけてよかったなと思います」(地村警部補)
◆静岡県警唯一の女性自動車警ら隊員
地村さんは静岡県警・自動車警ら隊、唯一の女性隊員。
中でも「職務質問」の技術は一目置かれる存在で 「職務質問技能指導官」の肩書も持っている。
「相手より先に対象車両を見つけたほうがいいので、遠くを見れるように。自分だったらすごい疲れていてめちゃくちゃ眠くて、どこかで休憩しないと家帰れないって時に、この店があると、どの辺に止めたい?」(地村警部補)
「そうですね、出入り口から遠くて人があまりいない、通らないようなところですかね」(齋藤涼巡査長)
「そうだよね、私もそうすると思う」(地村警部補)
◆交通巡視員から警察官に
もともとは警察官ではなく、駐車違反を取り締まる交通巡視員。
しかし犯人を捕まえる強い姿、被害者に寄り添う優しい姿に憧れ警察官に。夢はパトカーの乗務員だった。
「犯罪を見つけて1から捕まえていくってところで、すごくやってみたいというのがあった。でも当時は女性のパトカー乗務員は静岡県にはいなかった。どうしてもやりたかったので、休憩の時間に仮眠が一応あるんですけど、その時間にパトカーに乗せてもらったり」(地村警部補)
パトカーの乗務員になるという夢を叶えた地村さんには、もう一つ叶えたかった夢があった。
◆警察官と母親の両立を
「きょうの献立は豚の角煮にしようかなって。子供が帰ってくるので合宿から、お肉が大好きなので作ってみようかなと」(地村警部補)
叶えたかったもう一つの夢、それは警察官と母親の両立だ。
「どうですか、2日ぶりの家の味は?」(地村警部補)
「2日ぶりだからそんな変わらないけど」(長女)
実は、夫の亮二郎さんも警察官だ。
~食事中の家族の会話~
「角煮うまい。何照れてるんだよ」(夫・亮二郎さん)
「照れてはない」(地村警部補)
「いつもはうまいとか言わないよね」(長女)
(中略)
◆両立には周りのサポートも
2年半の育児休暇を取得後 職場に復帰した地村さん。当初は仕事と育児の両立に悩んでいた。
「仕事に集中しすぎて子供の世話をおろそかというか、実家にまかせっきりにしたときは母親に「やめなさい」と。「警察やめなさい」って言われて帰ってきたこともあった。でも長女は覚えてないと思うけど「ママ辞めないで」って。家に帰ったら全力で家事育児をやる、仕事の時はその代わり全力で。すみわけ、切り替えようができるようにしようと考えたきっかけにもなりました」(地村警部補)
そんな今の自分があるのは、周りのサポートのおかげでもあると地村さんは感じている。(以下ソース)
10/21(金) 15:05配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbd0b2b71ba47dd24e4907b8870e414fc79388e5
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Source: 車ちゃんねる
女性警官「大型車用駐車場に他県ナンバーの軽自動車?怪しいな…」