JAFは2016年から横断歩道の全国調査をしており、23年は8~9月に47都道府県の計94カ所で実施した。
片側1車線で信号機が設置されていない横断歩道で平日の午前10時~午後4時に、JAFの職員が実際に渡ろうとして、通りかかった車の反応を調べた。計7087台のうち、一時停止したのは3193台。全体の45・1%にとどまった。
横断歩道で歩行者や自転車が横断しようとしている時、車は手前で一時停止しなければならない。交通ルールを守っているかどうかは地域によって大きな違いがある。
都道府県別で一時停止率が最も低かったのは新潟県の23・2%だった。佐賀県(26・2%)▽大阪府(26・7%)▽福井県(26・7%)▽茨城県(27・6%)――と続いた。一方、一時停止率が最も高かったのは長野県の84・4%。次いで石川県76・4%▽栃木県(74・8%)――だった。
横断歩道の一時停止率の全国平均は、調査を始めた16年は7・6%に過ぎなかった。交通ルールを守る車は年々増加傾向にあり、23年は前年(39・8%)より5・3ポイント増加したが、依然として半数以上の車は止まらずに素通りしている状況だ。
JAFは「横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、停止できるようにあらかじめ速度を落とすことはドライバーの責務」とコメントしている。【後藤豪】
毎日新聞 2024/3/15 08:00(最終更新 3/15 12:19)
https://mainichi.jp/articles/20240313/k00/00m/040/211000c
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Source: 車速報
信号機ない横断歩道、最も車が止まらない県は?一時停止率23%