趣味にお金をかけて楽しみたいと購入する人が増えているという。人気を下支えしているのは、「クルマ離れ」が指摘されてきた若い世代だ。(寺田航)
■受注1・5倍
長野県軽井沢町で5月下旬、マツダの2人乗りスポーツカー「ロードスター」のオーナーが集まるイベントが開かれた。
単一車種では世界最大級とされ、約2000人が集まった。
30回目の今年は、例年3割ほどの初参加者が約4割に増えた。実行委員会の担当者は「20~30歳代が目立った」と話す。
ロードスターの受注は2020年7月以降、前年を上回っており、今年1~3月は1・5倍に増加。購入客は子育てを終えた中高年層が多かったが、
昨年は30歳代以下が3割を占めた。
トヨタ自動車のスポーツカー「GR86(ハチロク)」も好調だ。昨年10月の全面改良後、前年の4倍を超える勢いで売れている。
■リベンジ消費
スポーツカーは1980年代のバブル景気とF1ブームで盛り上がったが、90年代以降は実用志向のミニバンやスポーツ用多目的車(SUV)に押され、
「冬の時代」が続いてきた。
なぜ再びファンを増やしつつあるのか。マツダ国内商品マーケティング部の大関卓也氏は「密を避けて移動できることが評価されているほか、
コロナ禍に伴う意識の変化で、1人の時間を楽しみたいと考える若者が増えている」とみる。
旅行や外食を控えてきた反動で、買い物の意欲が高まる「リベンジ消費」も後押ししている。SUBARU(スバル)の「BRZ」の購入を検討している
京都市の男性会社員(31)は「少しくらい高額でも、走りの楽しさをじっくり味わえるものを選びたい」と話す。
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Source: 車速報
今、スポーツカーを買う若者が増えているらしい