
佐藤さんによると「もとから10時10分を持つように教えるようなマニュアルはなく、今はハンドルを持つ位置について教えることはありません」とのこと。指導員には、教習生に正しい運転方法を教えるためのマニュアルがあるそうなのですが、ハンドルを持つ位置について言及している箇所はないとか。「指導員の中で『10時10分がわかりやすく教えやすい』という理由で広まっていったのでは」と、佐藤さんは推測します。今は、「とっさの状況でも緊急回避できる位置で持つ」、「運転姿勢に合わせて運転しやすい位置で持つ」などと教えているとのことで、いつの間にか位置を指定して教えることがなくなっていったそうです。
「今の教習生は、運転することに関して『なぜそうする必要があるのか?』という理由を知って、理解を深める傾向にあります。それから、親世代が当たり前に車を運転している世代なのもあってか、ハンドルを持つ位置を最初から知っていることがほとんどです」(佐藤さん)
ハンドルの持つ位置を指導しない理由には、教習生の学習の傾向や車の普及などとも関係しているようです。また、ネヤガワドライビングスクールでは現在、AT限定の免許を取得する人が全体の7割を占めます。MT車を運転する際は、左手をシフトレバーへ移すことでハンドルから手が離れる機会が多く、ハンドルを持つ位置を意識させる必要があったそうですが、その機会が減ったことも背景にあるとみられます。
2022/05/16
全文はソースでご確認ください。
https://jocr.jp/raditopi/2022/05/16/427446/
続きを読む
Source: 車ちゃんねる
ハンドルを持つ位置「10時10分」はもう古い? 教習所に聞くと…