2020年7月24日
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1267059.html
2020年は後半戦もSUVが市場をけん引する。魅力的な新型車が次々に登場するからだ。
4代目となった新型「ハリアー」は、今では当たり前となった「クロスオーバーSUV」の先駆け的な存在。
1997年に初代が提唱した「高級乗用車×SUV=クロスオーバーSUV」というカテゴリーは次第に受け入れられ、
その後、世界中の自動車メーカーがプレミアムブランドを中心にラインアップを増強した。
(中略)
■安全面で気になる、新型ハリアーの“被視認性”
右ウインカーが出ているのだが、理解するまでにほんの一瞬、脳の処理が追いつかなくなるようなタイムラグが生じる
以上、新型ハリアーの先進技術について触れてきたが、最後に安全という観点から被視認性について筆者の考えを述べたい。車体後部のウインカー位置についてだ。
彫りが深く立体的で、きれいな横一文字を描くLEDストップランプや、ワイド(ロング)なLEDハイマウントストップランプ(上位グレード)には真っ先に目が行くのだが、
車体後部のLEDウインカーはその存在が目立ちにくい。端的に配置が低く、発光面積も小さいからだ。
ただ誤解のないように申し上げれば、この新型ハリアーの後部ウインカー、当然ながら道路運送車両法の保安基準の細目に定められている
「方向指示器」の要件を100%満たしているため、いわゆる法令遵守は万全だし、実際、LEDウインカーを点滅させた際の輝度も十分だ。
しかし、人間工学的な見地では人の目線が一度に集中できるのは2~3か所程度が上限だと言われていて、それに伴い脳における認識も限定されるという。
新型ハリアーでいえば、ストップランプとハイマウントストップランプの配置は、運転席に座る後続車のドライバー目線から上部に集中するため、そちらに目線が奪われがちになる。
ここに低い配置のウインカー点滅が加わるとどうなるのか。また、そもそも「ウインカーはストップランプ近くにあるものだ」と無意識に自分のなかで定義付けされているドライバーも、私を含めて少なくないのではないか……。
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Source: 車ちゃんねる
トヨタ・新型ハリアー、懸念相次ぐ「後部ウィンカーの位置」