ルノーが態度一変 日産に経営統合要求 両社の関係不安定化も
2019年4月22日 21時44分ゴーン前会長 影響
フランスのルノーが、今月、日産自動車に対して経営統合を求めていたことが明らかになりました。統合に反発してきた日産に友好的な姿勢を示していたルノーが態度を一変させた形で、両社の提携関係が、再び不安定になることも予想されます。
関係者によりますと、ルノーのスナール会長は日産の西川廣人社長に対して今月中旬、両社の経営統合を要求したということです。
さらにルノー側は、日産の経営への関与を強めたいとして、ルノーのボロレCEOを日産の新しい取締役に就任させることや、COO=最高執行責任者以上のポストにルノー出身者を就任させる案も伝えたということです。
両社の提携関係をめぐっては、過去にもルノーの筆頭株主であるフランス政府が経営統合を求めていましたが、日産は、経営の独立性を保ちたいとして反発してきました。
ただ、ゴーン前会長の事件のあとは、ルノー側が統合の意向をいったん棚上げする形で両社が今の提携関係を維持することで一致していました。
こうした中、これまで友好的な姿勢を示していたルノーが態度を一変させたことに対し、日産社内では反発する意見が出ているということです。
今回のルノー側の要求に対して日産側は回答しておらず、具体的な対応を検討していますが、今後のルノー側の出方次第では両社の提携関係が再び不安定になることも予想されます。
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Source: 車速報
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