「わしは大泥棒や！」兵庫と岡山で空き巣や車上荒らし 窃盗罪で81歳男を逮捕、起訴 被害1300万円超に

兵庫・岡山両県で、主に自転車で移動して空き巣や車上荒らしを繰り返したとして、兵庫県警捜査３課などは２６日、住居侵入や窃盗などの疑いで住所不定の無職男（８１）＝窃盗罪などで公判中＝を逮捕、送検したと発表した。起訴済みの３件を含む計１１０件（総額１３３０万円相当）の犯行を裏付け、捜査を終えた。男は「２度としません。出所後は老人ホームに入り、まじめに生きる」と神妙に容疑を認める一方、「わしは大泥棒や」などとも話しているという。

同課によると、平成２８年１０月～今年６月、兵庫県の姫路市やたつの市、太子町のほか岡山県内で無施錠の住宅を狙った空き巣や、車上荒らしなどを繰り返したとしている。自転車の前かごや無施錠の車を狙い、かばんごと盗んだり現金だけを抜き取ったりしていた。盗んだ金は、生活費や遊興費に充てていた。

男は、平成３０年１２月ごろに運転免許を自主返納し、その後、犯行時の移動に自転車を使い、片道数十キロの距離を移動することもあった。県警は防犯カメラの映像などから犯行を特定したという。