「一般道で194km/h走行で人を事故死させても「危険運転」じゃない」 加害者有利な裁判続々で、遺族らが会見

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1: 2023/07/22(土) 09:06:50.54 ID:??? TID:BUGTA
今年2月、宇都宮市で起こった時速160キロの超高速度による追突事故。この事故で夫の佐々木一匡さん(63)を亡くした妻の多恵子さんが、7月21日、都内で記者会見を開きました。
 この日の会見には、2021年2月、大分市で発生した時速194キロ衝突事故で、弟の小柳憲さん(50)を亡くした姉も、多恵子さんの隣に着席して参加。
 2人は『制限速度を大幅に超える超高速度での事故は極めて危険。過失ではなく、より刑の重い危険運転致死の罪で裁かれるべきだ』と訴えました。
 また会場には、2018年12月、時速146キロでの衝突事故で息子の大西朗さん(31)を亡くした母のまゆみさんも、三重県津市から応援に駆け付け、約1時間にわたって行われた会見を見守りました。

一方、大分の時速194キロ衝突事故は、2022年の8月に遺族が会見を行い、その後、署名活動を開始。遺族からの申し立てを受けた大分地検は、「危険運転致死罪」への訴因変更を行いました。初公判はこれからの予定です。

三重県津市で発生した時速146キロでの4人死傷事故は、すでに高裁判決が確定しています。
 2021年2月、名古屋高裁(堀内満裁判長)が下した判決文には、
「制限速度60km毎時の一般道を時速約140kmを超える高速度で、しかも頻繁に車線変更を繰り返し、ほかの車両の間隙を縫うように走り抜けるという、公道である本件道路をあたかも自分一人のための道路であるかのごとき感覚で走行するという身勝手極まりない被告人の運転が常識的に見て『危険な運転』であることはいうまでもない」

 と、その危険性を具体的に指摘したうえで、それでも「危険運転致死傷罪」を適用しない理由について次のように記されていました。
「衝突時の被告人車両の速度、被告人車両の構造・性能、本件道路の状況などを踏まえてみても、被告人の行為が、法2条2号の進行制御困難高速度に該当するとはいいがたく、本件で危険運転致死傷罪の成立を認めることは困難である」

 結果的に名古屋高裁は、過失致死傷罪で懲役7年とした一審の裁判員裁判の判決を支持し、判決は確定したのです。
三重県津市の事故で死亡した大西さんの遺影。結婚間近だったという」(遺族提供)
三重県津市の事故で死亡した大西さんの遺影。結婚間近だったという」(遺族提供)
 なぜ、衝突直前までまっすぐ走れていてれば、時速146キロの無謀な運転でも「危険運転」の罪に問えないのか……。
 今回の会見で、佐々木多恵子さんの代理人を務める弁護士は、こう訴えました。
「直線道路なら周囲の車や人など他の交通事情に関係なく、どれだけスピードを出しても危険運転にはあたらないというのはおかしな解釈だ。大分の時速194キロ死亡事故も、宇都宮の時速160キロ死亡事故もまっすぐな道路で起きており、検察は当初、高速度でも制御できる状態だったと判断したが、一般市民の感覚に照らして法律を適用すべきだ。ぜひ最高裁の判断を仰ぎたい。それができなければ法改正しかない」

 佐々木さんのもとには、インターネットなどからすでに6万人を超える署名が寄せられています。
 また、本日、7月22日(土)~23日(日)は、午前10時から上野駅周辺と有楽町駅周辺において、署名を呼び掛けるチラシを配布予定です(チラシがなくなり次第終了)。
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20230722-00358872/&preview=auto


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Source: 車ちゃんねる
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