高速SAからあふれ出し、トラックの路肩駐車が常態化…「短時間駐車場」を設け対策検証へ
1: 2023/11/20(月) 07:34:45.15 ID:w1TFlr8x9

 高速道路のサービスエリア(SA)で、満車のため出入り口の路肩に駐車するトラックが後を絶たない。駐車禁止エリアだが、静岡県内ではこれが原因とみられる死亡事故も発生。高速道路会社は路肩駐車の解消を目指し、大型車用駐車スペースの一部を最大1時間の利用に制限して、回転率を上げる実証実験を始める。東名高速道路上り線・足柄SAで21日にスタートし、全国計11か所で実施する。(静岡支局 中島和哉)

17日午後11時頃の新東名高速下り線・浜松SA。大型車148台を収容する駐車場は満車状態で、あふれたトラックが出入り口の路肩に並んで駐車していた。トラックは路肩からはみ出し、その横をトラックが慎重に通っていた。

 路肩に駐車中のトラック運転手は「邪魔だとは思うが、いつも満車で路肩に止めるしかない」と漏らす。

 ただ、路肩の違法駐車は死亡事故を誘発する危険がある。今年8月、足柄SAに入ろうとしたトラックが、路肩に駐車していたトラックに追突し、走行車の運転手が死亡した。静岡県警は、違法駐車が死亡事故につながったとみて、駐車していたトラック運転手を道路交通法違反(駐車禁止)の疑いで調べている。今年2月にも浜松SA出口で同様の事故があり、追突したトラックに乗っていた2人が死亡した。

 県警はパトロールを強化しているが、県警幹部は「警察がいなくなれば、すぐ元に戻るのでいたちごっこだ」と対応の難しさを打ち明ける。

 路肩駐車につながる大型車のSA利用が多い背景には、運送業界の事情がある。平日午前0~4時にETC(自動料金収受システム)を通過する車両は高速料金が3割引きになるため、適用を受けようと目的地に近いSAなどで待機する車両が多い。

 また、愛知県内の会社に勤務する10トントラックの運転手は「納品先への到着時間が指定されていて、SAで時間調整せざるを得ない」と話す。厚生労働省が、トラック運転手に4時間ごとに30分以上の休息を求めていることも要因とされる。

 東日本、中日本、西日本の高速道路3社は、大型車用の駐車スペースを増やしたり、2台分の普通車用スペースを大型車と兼用させたりする対策を打ってきたが、改善には至っていない。

足柄SAで行う実証実験では、兼用も含めて約350台分の大型車用駐車スペースのうち、39台分を「短時間駐車場」として、看板や路面表示によって時間内の利用を求める。

 中日本高速道路の担当者は「回転率を上げることで、危険な違法駐車を解消するとともに多くのドライバーの休憩機会を確保したい」と話している。

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読売新聞 2023/11/20 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231119-OYT1T50203/


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Source: 車速報
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