
こんなとき、駐車場を通れば渋滞から脱出できる…という邪念がよぎりますが、この行為は通称「コンビニワープ」として悪名高い行いです。
このショートカットは、法律的にアリなのか、それともナシ(違法)のどちらなのでしょうか。
「コンビニワープ」でショートカット、違反じゃないの?
道路交通法はコンビニワープのような行動が違反であるとの条文を備えていません。つまり、道路交通法違反にはあたらないことになります。
そもそも、コンビニワープのような公道から私有地を経由して別の公道へ移動することを違反とすれば、私たちはあらゆる店舗・商業施設を利用できません。
さらに、コンビニの店長や店員がそのような運転手に対してコンビニワープをしたと詰め寄ったとて、「利用しようと思ったけど気が変わった」や「駐車場が狭かったから利用するのをやめた」などと言い返してくることでしょう。
このように、道路交通法に違反しないコンビニワープは、警察が取り締まることもできません(警察は基本、民事不介入です)。
しかし、コンビニワープはいくつかの刑法に違反する可能性があります。例えば刑法第130条(住居侵入等)と刑法第233条(信用毀損及び業務妨害)です。
コンビニはその店舗を利用することを条件に駐車場を提供しているわけですから、店舗を利用しないのに敷地内を通ることは不法な侵入である他、ショートカット行為が店舗の利用者減少に影響していればコンビニの業務を妨害しているとも解釈できます。
コンビニワープ中に事故を起こしたらどうなる?
もしコンビニワープを試みた自動車が駐車場内で他の車両と交通事故を起こしたら、過失割合はどうなるのでしょうか。
ある保険代理店担当者は「駐車場での事故、例えば駐車場所から動き出した車両と移動中の車両の場合、駐車場所から出てきた車両がより高い過失割合になります」と話します。
つまり、真っ当なコンビニ利用者の車両とショートカットドライバーの車両が交通事故を起こしたら、過失割合が高くなるのは、コンビニ駐車場から移動しようとしていた真っ当な利用者なのです。これにはさすがに理不尽さを感じますね。
コンビニワープを取り締まるには難しい一面があるので、コンビニ利用者はショートカット車との交通事故を避けるように駐車場でも周りをよく見た運転が求められます。
コンビニワープは信号を待つことなく最短距離での交差点を移動を可能にしますが、そもそも、ショートカット行為自体がかっこ悪い行いです。交差点で少し並んでも問題ないくらいの余裕を持った運転を心がけましょう。
https://car-moby.jp/article/news/bothersome-convenience-warp/
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Source: 車ちゃんねる
迷惑すぎる「コンビニワープ車」警察はなぜ取り締まらない?