■AT車が性能面でMT車を凌駕した
かつてのMT車は、燃費や加速性能でAT車に勝っていたが、現代のAT車は多段化やCVTなどの技術によって、燃費性能の差はほとんどなくなっている。
また、ロックアップ制御機構の進化やデュアルクラッチトランスミッションの登場により、動力伝達効率もMT車とほぼ変わらないうえ、変速速度においてはMT車を凌駕することも少なくない。
さらに現代のクルマは、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールといった最新の運転支援システムが不可欠となっている。これらの仕組みはエンジンやブレーキ、駆動系などあらゆる部分を電子制御する必要があるためAT車との相性がよい。
ドライバーの操作が直接介入するMT車に、同様の組み込むにはシステムとの協調制御が必要になりAT車に比べて開発コストが引き上がる。MT車にはこうした最新技術を導入しづらいといった明確なデメリットがある。
■快適性と利便性が求められる時代に
MT車が減少したもうひとつの理由は、時代のニーズの変化にある。現代の自動車に求められるのは、運転のしやすさと快適性だ。
MT車のもっとも大きな特徴は、駆動力伝達を足で制御するクラッチペダルが備わる点と言えるだろう。とくに交通量の多い都市部では、頻繁なクラッチ操作は大きな負担となる。
それに対して、アクセルとブレーキの操作だけで運転できるAT車なら、渋滞時の疲労はMTとは比べ物ならないほど小さい。
また、AT限定免許の取得が主流となっている日本では、そもそもMT車を運転できるドライバーが少ないこともMTが減った大きな要因だ。
ATなら発進時のエンストの心配がなく、坂道発進も容易であるため初心者でも安心して運転できる。こうした事情もAT車の普及を大きく後押しした。
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Source: 車速報
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