ハイテクを忍ばせたビンテージカー、枯れた車に先端技術を搭載
2019.01.14 Mon posted at 18:51 JST
ビンテージカーの愛好者は、車の往年の輝きを取り戻したいと考える人が大半だ。しかしジョナサン・ワード氏の場合、枯れた車の美しさを尊重してそのままに保ちつつ、ボンネットの下には秘密のハイテク仕様を忍ばせている。
ワード氏は米カリフォルニア州に拠点を置くアイコン社の創業者。同社ではトヨタ「FJクルーザー」やフォード「ブロンコ」といったSUV(スポーツ用多目的車)の名車に現代的なテクノロジーや装置を搭載してよみがえらせている。
これが今でも同社の事業の大部分を占めるが、ワード氏は別の一風変わったプロジェクトにも情熱を注いでいる。ビンテージカーを引き取りつつも、製造当時の外観や走行仕様を復元するのではなく、年を経た枯れ具合はそのままに最先端の乗り心地を実現するーーというものだ。同氏はこのプロジェクトを「デレリクト」と呼んでいる。
「デレリクト・シリーズの趣旨は、多くの労力を注ぎつつ何も手を加えなかったかのように見せることだ。時間の経過で生じる色合いを通してのみ可能な美を捉えたい。あらゆる傷やへこみに物語があるからだ」
いずれの依頼も唯一無二のもので、顧客の中には米アップルの最高デザイン責任者、ジョナサン・アイブ氏もいるとうわさされている。ひとたびコンセプトが固まると、こうした特殊なモデルの車を見つける作業の始まりだ。
「ゴーサインが出た段階で、こうした車の発見を手伝ってくれる『ハンター』たちと連絡を取る。単純にインターネットに広告を出す場合もあれば、人々のガレージに出入りする宅配便会社の従業員と協力したり、どこに何が眠っているのかを知る消防士に依頼するケースなど、あらゆる手段を使う。彼らには手数料を支払い、我々の側で車両をこちらに運んでくる」
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Source: 車速報
ハイテクを忍ばせたビンテージカー、枯れた車に先端技術を搭載