「中国EVに乗り換えようかな」日本車の牙城は今 タイの現状
日本車が圧倒的シェアを誇り、日系自動車メーカーの金城湯池といわれる東南アジアで、世界的な電気自動車(EV)普及の
波に乗った中国など外国勢が攻勢を仕掛けている。日本の基幹産業である自動車の重要な牙城を守れるのか-。
インドネシアと並ぶ東南アジアの二大自動車市場の一つ、タイから現状を報告する。
中国勢が半額程度で攻勢 EVへの補助金も追い風
タイの首都バンコクの郊外にある巨大な展示場。昨年12月に12日間にわたって開かれた
「モーターエキスポ」で目立っていたのは、中国勢のブースだった。
中国の大手EVメーカー比亜迪(BYD)と長城汽車(GWM)の出展スペースは、トヨタ自動車と並んで最大規模。
EVの新型車がずらりと並び、多くのタイ人が新型の「ATTO3」や「ORA Good Cat」などに見入った。
BYDの担当者は手応えを語る。「EV購入には政府から補助金も出ますし、多くの人々が興味を持ってくれています。
この人出を見れば分かりますよね」
タイ政府は2030年までに国内で生産される自動車全体に占めるEVの割合を30%に引き上げ、東南アジアのEV生産ハブ(拠点)になることを目指す。
普及に向けて昨年9月から、EV購入者に1台当たり7万バーツ(約28万円)から15万バーツの補助金を出しているほか、道路税などの優遇策も展開する。
この機に乗じ、日本車の独占状態を一気に変えようと、中国勢などが攻勢に出る。
上海汽車は傘下の英老舗ブランド「MG」のEV「MG EP」を、最安値モデルで約77万バーツ(約300万円)で販売。日産自動車の「リーフ」の半額程度だ。
GWMの「Cat」も約76万バーツと価格を抑える。
中国メーカーはこれまで完成車をタイに輸出してきたが、タイ政府のEV振興策を活用して現地組み立てにシフトしつつある。
BYDはタイ中部ラヨーン県に工場を建設する方針で、5年以内にタイ市場でトップ5入りを目指すと強気だ。
米テスラも現地法人を設立した。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/a5512155dee9c438b30e818a4813aa6c2c536293
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Source: 車ちゃんねる
タイ人「中国EVは日本車よりデザインが良くて安い。乗り換えようかな?」