
このカルト的人気を誇るクルマが、スタンフォード大学のダイナミック・デザイン研究所の手により、自律運転をするEVに改造されました。
そして劇中でマイケル・J・フォックスが演じた主人公マーティーにちなみ、このEVは「MARTY」と名付けられ、複雑なコースをドリフト走行で爆走するデモ動画が公開されました。
動画
https://youtu.be/3x3SqeSdrAE
狭いコーンの隙間を正確に横滑り。ドリフトキングと呼ばれる人間のドライバーでも、いくつか倒しちゃうかもしれませんね。
この走行は、車載コンピューターが十数回の試走で自動車のレスポンスを計測し、それを技術者がソフトウェアに変換することで実現した、とStanford Newsで書かれています。MARTYは時速50kmで走行し、+/- 40度にケツ振りするのに約1秒がかかるとのこと。
この「MARTY」を作ったクリス・ゲルデスさんは、開発の目的をこう話しています。
私たちは、タイヤと路面の間の摩擦をすべて利用して、車を危険から救い出せる自動運転車を開発したいと思っています。物理法則の範囲内で避けられる事故を、回避できる車にしたいのです
要するに、危険回避のためにドリフト走行をさせることにしたんですね。
横滑りは、かなりエクストリームな回避方法ではあるものの、事故直前にハンドルを切れば、自然と横滑りになることも大いに有り得ます。それにブレーキによる減速だけでなく、タイヤとアスファルトとの摩擦も、減速を手助けします。
障害物を前にして、ブレーキによる減速で止まる安全機構はアレコレ作られていますが、それらは車両が不安定な状態になるのを制御しようとします。でもスタンフォード大学の手法は、その不安定性を利用して、より機敏で正確な方法で車を操縦し、コンピューターによる故意的なドリフトで事故を回避する逆のアプローチなのです。よほどの緊急事態に限られると思いますが、イカした制動方法ですよね。
もし自律運転車が両者の制御方法を習得したら、今よりもっともっと安全になるんじゃないかと思われます。
(以下改造点やメイキング映像など記事全文はソース元にてご確認ください)
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Source: 車速報
スタンフォード大学、デロリアンEV 「MARTY」 を自律運転でドリフト走行させる