ウニモグとは何者!? 世界中から支持を得るメルセデス・ベンツの多目的作業車はどこがすごいのか?
1: 2022/04/13(水) 21:02:37.03 ID:CAP_USER
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 メルセデス・ベンツの「ウニモグ」は、第二次大戦終了後間もないドイツで農業機械として誕生。多様な作業機に対応する構造と優れた悪路走破性からたちまち広範な分野で人気を博した。

 オフセットハブ付きフルタイム4WDに多段トランスミッション、各種PTOや強力な油圧システムといった緻密なメカニズムを詰め込んだコンパクトな車体はまさに独創的なアイデアのかたまり。日本を含め、世界中で使われている万能作業車の成り立ちを紹介しよう!!

文/フルロード編集部 写真/フルロード編集部・メルセデス・ベンツ
*2012年6月発行「フルロード」第6号より

■メルセデス・ベンツの多目的作業車 ウニモグの生い立ち
 世界的に有名な4WD多目的作業車の開発がスタートしたのは1946 年であった。UNIMOGは英語の"ユニバーサリー・アプリケーブル・モートライズド・インプルメント"を意味するドイツ語"Universal‐Motor‐Gerate"の略称である。

 ダイムラーの元航空エンジン設計者アルベルト・フリードリッヒ博士が発案した同車は当初農業用の多目的作業車を想定したもの(プロトタイプのトレッドは芋畑の畝2本分の幅から決められたという)だったが、1949年に正式発表されると農業用にとどまらず優れたオフロード走破性を備えた高機能トラクタとしてさまざまな方面で高い評価を獲得。

 当初生産を担当していた機械メーカー、ボーリンゲル社は1950年に約600台ものウニモグを作ることになった。

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コンパクトな初代モデルのプロトタイプ。その独創的で高い走破性を備えた基本設計は今日まで受け継がれている

 そして翌51年にはゲッピンゲンのボーリンゲルからドイツ南西部バーデン・ヴッテムベルグ地方のガゲナウにあるダイムラー・ベンツ(当時)のトラック工場に生産を移管。

 これを機に当初の牛の頭を象ったエンブレムはスリー・ポインテッド・スターに置き換えられた。ボーリンゲル社での生産は終戦直後のメルセデス・ベンツが総輪駆動自動車の製造を許されていなかったためといわれる。

 ウニモグは前後車軸のハブ内部に大小一組のヘリカルギア機構を持つ。これは車軸のリダクション(減速)と入出力軸のオフセット構造(ドライブシャフト軸がキングピン軸よりも高いところにある)をもたらすもので、ロードクリアランスの大きい特徴的なポータル(門型)アクスルとしている。


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Source: 車ちゃんねる
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