ホンダのコンパクトカー、フィットが発売20周年を迎える。
2001年に登場した初代フィットは、センタータンクレイアウトによる広い室内空間と、多彩なシートアレンジを実現したことで、大ヒットとなった。
以降、3回のフルモデルチェンジを経て、昨年2020年2月に登場したのが4代目フィットである。
この現行型モデルの販売状況が良くない。
https://car-research.jp/fit/honda-b-segment.html
現行型フィット発売当初は、好調な受注を得ていた。
同時期に発売されたライバル、トヨタ・ヤリスとの販売競争が取り沙汰されるなか、2020年上半期の販売台数は、ヤリスの48,129台に対し、フィットは50,029台。
僅差ながらもフィットの販売が優勢であった。
しかしその後、フィットの勢いは早々と失速した。
逆にヤリスは、シリーズにヤリスクロスを追加するなどで、販売台数を伸ばしてきた。
直近の2020年度の年間販売台数によれば、ヤリスが乗用車トップの202,652台、フィットが94,311台という結果となり、フィットは大敗を喫した。
実は、このBセグメントハッチバックというセグメントは、この20年の間に日本では売りづらいカテゴリに変わってきた。
すぐ下の軽自動車セグメントで、商品力の高いスーパートールワゴン車種が増え、多くの国内ユーザーが軽自動車にシフトしてしまったのである。
ホンダもこのトレンドに乗り、N-BOXを大ヒットさせたわけだが、これはフィットのユーザーを減らすことにもなった。
もはやパッケージングの効率や利便性の追求だけでは、Bセグメントカーは軽自動車に勝てない時代となっている。
一方でヤリスは、スポーツ志向の強いモデル、あるいは専用設計のSUVといった個性的なモデルをラインアップすることで、普通車クラスならではの価値を提供し、販売実績に結びつけることに成功した。
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Source: 車ちゃんねる
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