
新型コロナの国内自動車生産への影響は2月、中国からの部品供給停滞で、日産自動車が九州の生産子会社で断続的に休止を始めたのが皮切り。
3月に入ると、今度はトヨタ自動車などで従業員感染からの一時休止が発生した。並行して欧米やアジアなどにも感染が拡大。海外からの部品供給の不安定化に世界的な需要低迷も加わり、各社は立て続けに国内工場の一時休止や生産調整を迫られた。
日本自動車工業会によると、2019年の国内生産台数968万台(トラック・バスも含む)のうち、輸出は482万台と約半数を占めている。感染拡大が世界的に収束しない限り、国内自動車生産の安定は見込めない。
完成車メーカーの減産は、関連する部品メーカーを直撃する。TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は一部工場の休止を決定。「軸受け」などの自動車部品を扱うNTN(大阪市)も国内工場の生産計画調整を検討するなど、今後の業績への影響は避けられない。
日本全体の就業者人口約6600万人(18年)のうち、自動車関連産業は運送や資材、販売なども含め計546万人で、8%を占める。1日発表された19年度の国内新車販売は503万8727台で4年ぶりの前年度割れとなるなど世界的に自動車需要は減少傾向にあり、人員を維持できるかは不透明だ。
日本鉄鋼連盟の北野嘉久会長は、国内鉄鋼業にも国内の自動車工場停止の影響が出始めていると指摘。「リーマン・ショック以上(の危機)かといえば、私はそう思っている」と危機感を隠さなかった。
4/2(木) 7:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200402-00000507-fsi-bus_all
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Source: 車速報
【新型コロナ】自動車業界に荒波 「リーマン・ショック以上の危機」