
トヨタでは、「ルーミー」だけでなく「ライズ」「ヤリスクロス」などが登場し人気となっているが、そういった身内のライバルにシェアを奪われているのだろうか? なぜかつての王者シエンタがここ最近苦戦を強いられているのか、その理由を探る。
■前年比70%以上ダウン! 数字で見るシエンタの現状
クルマの売れ方は車種によって異なるが、基本的には、新車として発売された直後が最も多い。その後は次第に下がっていく。
最近になって、この傾向を顕著に示したのがトヨタ「シエンタ」だ。2020年9月の登録台数は、前年の26.7%に留まり、70%以上も減った。コロナ禍の影響を受けてはいるが、それ以上の減少だ。コロナ禍の影響が収まり始めた7月もマイナス50.2%、8月は52.7%の減少だから、この3カ月は前年に比べて売れ行きが深刻化している。
このような変動が生じた時には「対前年比の対前年比」を確認することが不可欠だ。前年に大幅な増加があれば、今年大きく減っても、元に戻っただけという見方が成り立つ。
そこで2019年9月の登録台数を見ると、シエンタは1万3558台を登録して、対前年比は185.4%に跳ね上がっていた。日産「ノート」、トヨタ「プリウス」「カローラシリーズ」を抑えて、小型/普通車の登録台数1位であった。
それなら、さらにさかのぼって2018年9月はどうか。7314台で対前年比は84.3%だから、15.7%減っていた。そこでシエンタの過去3年間の登録台数を、9月の推移で並べると、以下のようになる。
・2018年9月:7314台(対前年比は15.7%の減少)
・2019年9月:1万3558台(対前年比は85.4%の増加)
・2020年9月:3614台(対前年比は73.3%の減少)
上記のように、2018年は2017年に比べて少し減ったのに、2019年は急増して1万台を大幅に超えた。2020年は再び急減している。2019年と2020年の9月を平均すると約8600台だから、増減を均すと7000~9000台で推移する。
現行シエンタの発売は2015年だから、すでに5年を経過した。そこまで考えると、前年に小型/普通車の1位になれば、今年に入って需要が急減することも考えられる。また2020年9月における3614台の登録台数は、トヨタ「C-HR」と同等だから、急減したといっても決して少ない数字ではない。
上記の販売推移で気になるのは、2019年におけるシエンタの急増だ。2019年の中盤は絶好調で、7月の対前年比は156.5%、8月は157.9%、9月は前述の185.4%と増加して、8月と9月は小型/普通車の登録台数1位になった。
シエンタは2018年9月に2列シートを加える改良を行ったが、2019年の前半には特に変更を受けていない。トヨタに急増の理由を尋ねると「特に改良を行わなくても、シエンタは1カ月に1万台以上を売ることがあります」とのことだった。
ライバル車の動向を見ると、ホンダ「フリード」は2019年10月に、フロントマスクを大幅に変えるマイナーチェンジを実施した。「クロスター」を加えたこともあり、この影響でマイナーチェンジ前には売れ行きが伸び悩んだ。この影響でシエンタの需要が増えたことが考えられる。
■トヨタ車同士の競争で!? 納期にも影響あり! シエンタ失速の真相
また2019年7月から9月における小型/普通車の登録台数を見ると、日産やマツダが減る代わりに、トヨタは対前年比を上乗せした。当時は現行カローラのセダンとツーリングが登場する直前だったから、シエンタが稼ぎ頭になっていた。
この反動で2020年のシエンタは売れ行きを下げたと見られ、販売店は次のようにコメントしている。
「2019年の終盤から、トヨタでは比較的コンパクトな新型車を積極的に発売しています。2019年9月にはカローラセダンとツーリング、11月にはライズ、2020年2月はヤリス、8月にはヤリスクロスです。お客様の話題性やディーラーの販売力は、こういった新型車に集中するので、既存の車種にも影響を与えています」
以下ソース先で
11/11(水) 9:00 ベストカーWeb
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cf420e57aaba0c304723699e56081df9fadde6c?page=1
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Source: 車ちゃんねる
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