「GoTo合宿免許」あり?「企業努力だ」「税金なのに不公平」
GoTo合宿免許

1: 2020/10/11(日) 06:51:04.83 ID:3jD3CyNc9

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」が東京発着旅行の追加で盛り上がる中、福岡市の旅行代理店が企画したプランが賛否を巻き起こしている。自動車学校の近くに宿泊し、教習を受けて普通自動車免許を取得する「合宿免許プラン」。「Go To」の割引を利用し「実質最大で半額」とうたう。「格安で免許が取れる」とインターネット上で話題を呼んで申し込みが殺到する一方、「不公平では」との声も。税金で個人の運転免許取得を支援するのは、アリ? ナシ?

 福岡市中央区の旅行代理店「アドツーリスト」が9月上旬、同業他社に先駆けて発売した。新型コロナウウイルスの影響で客が激減し、7月下旬に始まった「Go To」に合わせて企画した旅行プランでも戻らず。「必ず行く場所はどこか」と、合宿免許プランに行き着いたという。

 福岡県内の最安値プラン(最短で13泊14日、朝食付)では通常料金約26万円(税込み)のところ、約9万円割り引かれて約17万円に。地域共通クーポン約4万円分も配布される。反響は大きく、予想を大幅に超える380件の申し込みがあった。提携する国内の自動車学校13校のうち2校は12月まで定員が埋まった。

 アド社以外にも、複数の代理店が同様の旅行商品を販売する。利用者の多くが、コロナ禍で何かと不自由を強いられている大学生ら若者だ。東京都の男子大学生(21)は「大学はオンライン授業なので合宿先でも受けられる」と参加を決めた。千葉県の女性(23)は「留学費をためている最中で、安く免許が取れて助かる」と喜ぶ。

 事業を所管する観光庁は「問題ない」との姿勢。割引は旅行商品全体を対象としており、合宿免許の講習料もその一部と見なされるという。合宿免許を行う自動車学校は地方に多く、「消費喚起も期待できる」と担当者。アド社も「利用者、学校、代理店、三方良しの商品」と胸を張る。

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 「合宿免許って観光?」「普通に免許を取得した人と公平性に欠ける」。ネット上ではこの取り組みに疑問や批判が飛び交い、ざわついている。

 アド社以外の代理店や自動車学校の複数に取材を申し込んだが、大半が「取材NG」。ある代理店と提携する九州の自動車学校幹部は「グレーゾーンという思いはある。提携していない学校との圧倒的な価格差が生まれ、業界内の批判が怖い。大々的に言わないようにしている」と明かす。

 約1兆3500億円の巨費が投じられる「Go To トラベル」。一部の人が恩恵を受ける点をどう考えればいいのか。観光庁は「女子旅のような女性限定」や「修学旅行」も対象になっているとして「不公平には当たらない」という。

 識者の見解はどうか。北九州市立大地域戦略研究所の南博教授(都市政策)は「事業は根拠法がなく明確にルール違反とはいえない。企業努力といえ、尊重するべきだ」と理解を示す。旧大蔵省出身で法政大の小黒一正教授(公共経済学)は「財源は税金で、講習料も対象にするのは事業の趣旨に反する。高額なお土産付きプランなども盛り込めることになり、問題ないとする国の判断は疑問だ」とノーを突き付ける。

 (井崎圭、金沢皓介)

西日本新聞 2020/10/11 6:00
https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/653245/


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Source: 車速報
「GoTo合宿免許」あり?「企業努力だ」「税金なのに不公平」

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