「今年はトヨタをとらえるチャンスだったのに…」 新型コロナで気をもむ韓国自動車業界

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1: 2020/04/26(日) 07:42:38.07 ID:CAP_USER
 「今年、現代・起亜自動車は日本のトヨタをとらえられるチャンスだったのに、新型コロナウイルスで駄目になるかもしれない」

 これは、現代・起亜自動車部品協力会社協同会の会長を務めているオ・ウォンソク・コリアFT会長が21日、ソウル市瑞草区の自動車会館において成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官の主宰により行われた「自動車業界懇談会」で語った言葉だ。

 現代・起亜自動車は今年、「GV80」「アバンテ」「ソレント」などの新モデルを相次いで発売し、「ツーソン」「サンタフェ」「カーニバル」などの新モデルも発売を控えている。さらに、「トヨタの庭」とも言える東南アジア市場への進出も加速化している。韓国の新型コロナウイルス感染は収束局面に入ったが、日本はこのところ新規感染者が急速に増えて収束の気配が見えておらず、「大躍進」のチャンスと見られていた。ところが、新型コロナウイルス問題で現代・起亜自動車の海外工場の稼働中止が長期化、世界の自動車需要が減少し、「ゴールデンタイム」(適期)を逃しているというのだ。この懇談会に出席した孔泳云(コン・ヨンウン)現代自動車社長によると、現代・起亜自動車は4月に海外在庫台数が急激に増えているという。北米・欧州などでの営業が3月以降マヒしており、在庫を市場に出せずにいるからだ。

■輸出不振で生態系崩壊の懸念

 特に手痛いのは輸出不振だ。現代・起亜自動車協力会社の売上比率のうち、75%は輸出によるものだ。しかも、かなりの数の協力会社が現代・起亜自動車の海外工場に共に進出している。孔泳云社長は「新型コロナウイルス問題が解消されたとしても相当期間、輸出は難しそうだ」と見ている。オ・ウォンソク会長は「上半期の『輸出急落』さえ何とか耐えしのげれば、下半期か来年には速やかな回復傾向が見られるかもしれない。『自動車生態系』を維持できるようにする支援が必要だ」と訴えた。

 韓国の「自動車生態系」(生態ピラミッド)は完成車→一次協力会社→二次協力会社などと垂直系列化されている。生態ピラミッド最下段の二次・三次協力会社は仕事量減少の影響をまともに受けて厳しさを増している。現代自動車二次協力会社ATSのイ・ジェジン代表は「5月から一次協力会社の資金難で二次協力会社への支払いが遅れる可能性が高くなっている」と、双竜自動車の二次協力会社シンウシンのイ・ジウ代表は「技術を開発して入札に応じる構造だが、一次協力会社に流動性が供給されなければ、技術開発投資額を回収するのは難しい」と吐露した。速やかな流動性供給が切実に求められているということだ。ルノーサムスン自動車の二次協力会社セア企業のク・ミンギ代表は「資金脆弱で流動性危機なら1カ月ももたない。既に上限まで融資してもらって使っており、限度額の増額なしには政策資金の実感に乏しい」と語った。

■完成車業界も大混乱…規制緩和などが必要

 部品業界だけでなく、完成車業界も厳しいのは同じだ。ただし、各社で立場は少しずつ違う。販売不振に伴う経営難に続き、大株主の投資まで打ち切られ、流動性危機に追い込まれている双竜自動車が最も積極的に建議しているのは「取得税減免」だった。双竜自動車の商用車・貨物車販売は多い方だが、個別消費税減免優遇の適用を受ける乗用車販売は不振だ。双竜自動車のイェ・ビョンテ代表取締役は「商用車・貨物車・バンの取得税減免を要請したい」と話す。

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Source: 車ちゃんねる
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