2日、東京・表参道で行われたのは、女性のバス運転手のための交流会で、現役の運転手と将来、運転手を目指す女性およそ30人が集まりました。全国のバス運転手およそ13万人のうち女性はわずか1.7%と、いわば「男性社会」です。
女性の運転手が少ない理由の一つに、女性が働きやすい環境が整っていないことがあると言います。
Q.不安なのはどういうところ?
「子どもがまだ小さいので、両立ができるのか」(バス運転手を目指す参加者)
「男性が多い中で頑張っている女性はすごくかっこいいので、憧れるというか、男性に負けないくらいの強さで頑張りたい」(バス運転手を目指す参加者)
バス業界の人手不足は深刻で、国土交通省が路線バス会社に対して行ったアンケートでは、8割以上の会社が「運転手の不足を感じている」と答えました。
「運転が好きという気持ちがあればできると思うので」(京浜急行バス・海藤静江さん)
交流会で仕事のやりがいについて話すのは、京浜急行バスで働く海藤静江さん(37)です。元々運転が好きだったという海藤さんは7年前に保育士から転職し、現在は大型バスに乗り、路線バスの運行を担当しています。
「カーブとかあるところだとずっと(ハンドルを)回しているので、最初の頃筋肉痛になったり。慣れてくると、走っていて爽快感もありますね」(海藤静江さん)
小柄な女性でも、大型バスの運転がしづらいことはないと話します。
「乗ってて安心感あるよとか、お客様から直接聞けるというのは励みになる」(海藤静江さん)
京急バスでは女性運転手を積極的に採用していて、4年前には数人しかいませんでしたが、現在はおよそ30人が働いています。
営業所には女性専用の仮眠室や休憩室を整備したほか、最初は道路の広い区間など比較的運転しやすい路線の担当とするなど、工夫をしています。
「(女性運転手が)とても柔らかく接客して、お客様からも大変好評を頂いている。最初は運転士の確保という目的ではあったのですが、それ以上にいろいろなメリットがあったと実感している」(京浜急行バス人事企画課・中村健太郎氏)
今後は、早朝勤務などが多い路線バスでも女性が働きやすい勤務体系を作るのが課題だとしています。
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Source: 車速報
人手不足が深刻なバス業界で女性バス運転手を増やそうという取り組み・・・現状はわずか1.7%